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本ブログでは、イタリア医学部留学をサポートするため、イタリア医学部に上位合格した現役イタリア医学生だからこそ分かるイタリア医学部入試情報やイタリア医学部での生活について発信します。執筆者のmirunote留学の共同代表 Nobu のプロフィールはこちらから。

イタリア国立大学医学部英語コースの入試であるIMAT(International Medical Admissions Test)において、過去問は最強の教材と言っても過言ではありません。

その理由は、過去問は出題傾向や出題パターン、入試問題のレベルを最も正確に把握できるからです。

しかし、どこで過去問を手に入れるかや、最適な活用方法を知らないままでは、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

そこで本記事では、IMAT2位合格者がオススメする過去問の入手方法と過去問の使い方を、わかりやすく解説します。過去問の解答や日本語解説、IMATの解答用紙の入手方法もあわせて紹介するので、IMATの過去問演習に役立ててください!

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これらの方法を真似するだけで効率的にIMATの過去問を活用できます!

それでは早速、本題に入ります。

IMATの過去問は使わなければもったいない

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IMATの受験勉強を始める際に何から始めるべきかと言われれば、「まずは過去問演習」だとIMATの上位合格者は言うでしょう。もちろん、IMATで北部の国立医学部にNon-EU枠2位で合格した私も例外なく、「過去問を利用すべし」だと考えています。

IMATの過去問は、今の実力(スタート地点)と合格に必要な点数(ゴール地点)との差を把握できる最高のツールです。そして、IMATの出題形式や難易度の把握、IMAT特有の問題パターンに慣れるなど、過去問からしか学べないことも多々学べます。

ある程度知識が身についてから過去問演習を始めるのも1つの手ですが、何が苦手で合格までにどれだけの勉強をすべきかを事前に把握した方が学習効率が良いので、少なくとも2〜3年分の過去問は真っ先に解いてみることをオススメします。

IMATの過去問の入手方法【完全無料】

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IMATの過去問は大きく2種類(オリジナル版とmirunote版)ありますが、どちらも下記から無料でダウンロードできます。会員登録などは不要です。

過去問のオリジナル版はIMATの過去問の解答がすべて選択肢Aである過去問、mirunote版はIMATの過去問の解答がランダムとなっている過去問です。

そのため、オリジナル版はIMAT対策には利用しづらく、過去問演習に利用する際はmirunote版を利用することを強く推奨します。

また、mirunote版の過去問では解答・日本語解説をすべて用意していますので、過去問演習の効率化が可能であり、これを使わない手はありません。

ちなみにこちらで公開しているmirunote版、オリジナル版のどちらにも煩わしいサイトや留学エージェントのロゴなどの記載がないのもメリットです。

2位合格者が教えるIMAT過去問の活用方法

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さて、過去問が入手できたところで早速、2位合格者がオススメする過去問の活用方法を紹介します。

【IMAT過去問の活用方法】

  1. IMATの受験を決めたら、最低2〜3年分は解く
  2. IMATは最新年度の問題から解く
  3. IMATは本番を想定した環境で解く
  4. 過去問を解く際、時間制限は無視してOK
  5. 過去問を解き終えたら必ず復習する

具体的に2位合格者が実践・推奨している過去問の解き方・学習効率を高める過去問演習のやり方は、下記記事で手順を含めて詳しく解説しています。

それぞれのポイントを解説します。

1. IMATの受験を決めたら、最低2〜3年分は解く

IMATの受験を決めた時点で、最低2〜3年分の過去問は必ず解きましょう。

前述のとおり、過去問を解く理由は、現在の状況の把握と合格までのギャップを確認すること、そしてIMATの問題に慣れることにあります。

いきなりオンラインコースや市販のIMAT対策教材で勉強を始めると、何を重点的に勉強していいかの要領を得た勉強ができないため、非効率的です。

英語で問題を解くことに慣れていない、理系科目の知識がないという場合でも、まずは2〜3年分を解いて、IMATで出題されている問題を知っておくと、重点的に対策すべきところや学習計画を立てる際に役立つでしょう。

2. IMATは最新年度の問題から解く

IMATの過去問を解く際には、最新年度の過去問から解くことを推奨します。

というのも、IMATでは問題数や配点、試験時間などの大まかな概要の変更は少ないですが、年度により科目ごとの問題数(問題比率)の違いや出題傾向や難易度にバラつきがあるため、過去年度の入試問題は今の入試問題とは大きく異なる場合があります。

具体例として、IMAT2019とIMAT2024の科目ごとの問題数の違いを紹介します。どちらも全体の問題数・試験時間・試験形式に変更はありません。

【IMAT2019とIMAT2024の科目ごとの問題数】

IMAT2019IMAT2024変更点
Logical Reasoning & ProblemSolving(論理的推論・判断推論)10問5問5問減少
General Knowledge*(一般常識)12問4問8問減少
Biology(生物)18問23問5問増加
Chemistry(化学)12問15問3問増加
Physics(物理)8問13問5問増加
合計60問60問変化なし

*:「General Knowledge」は現在「Reading Skills and Knowledge acquired during Studies」に変更になりましたが、ここではどちらも同一科目として単純比較しています。

他にも、IMAT2011とIMAT2012は問題数が80問であり、IMAT2013以降は問題数が60問となっているなどの大きな違いもあるため、過去問演習をする際には、現行の入試問題と科目ごとの比率が同様の直近の入試問題をまずは解いてみましょう。

3. IMATは本番を想定した環境で解く

IMATは本番を想定した環境で問題を解くと、自宅で過去問を解く場合でも本番の緊張感をもって、より本番を意識した効果的な過去問演習が可能です。

本番を想定した環境で過去問をを解く場合は、問題用紙・解答用紙はすべて印刷し、黒ボールペンも用意しましょう。また、時計を用意し、時間制限を設けて、実際の試験環境を再現します。

ここでのポイントは「本番の形式に慣れる」「緊張感をもちつつ、過去問を解く」ことです。

IMATの場合、60問を100分で解かなければなりませんので、制限時間もそれに合わせて設定しておくのがオススメです。

2位合格者の過去問の利用方法・注意事項は、下記記事で解説しています。あわせてご確認ください。

4. 過去問を解く際、時間制限を無視してOK

前述の「3. IMATは本番を想定した環境で解く」と矛盾した内容にも思えますが、これは本番を想定して過去問を解いた後の話です。

時間制限を設けて解く場合、特に最初はすべての問題を解く時間がなかったということもあるかと思います。そういう場合は、時間制限に関係なく、すべての問題にトライしてみることは重要です。

「時間があれば解ける問題」と「時間をかけても解けない問題」では、今後の復習方法や関連分野の勉強法が変わります。

仮に時間があれば解けるのであれば、解法を工夫したり、時間をロスしているポイントを確認すれば良いですし、逆に時間をかけても解けない問題は、解法を含め問題の背景知識・関連分野の全体的な復習も含めた根本的な受験勉強が必要となります。

過去問演習は模試ではないので、解けない問題も必ずチャレンジしましょう。

5. 過去問を解き終えたら必ず復習する

注意喚起するまでもないですが、IMATの過去問は解くだけではダメです。それは過去問を文字通り「解いただけ」であり、過去問“演習”とは言えません。

過去問演習ではむしろ過去の入試問題の「復習」がメインであり、過去問の問題の背景知識・解法パターンを使いこなせるようにする、これが過去問演習のゴールです。そのためには、mirunoteの日本語解説などを利用して復習し、すべての問題を理解するまでひたすら反復します。

過去問を解く時間よりも復習にかかる時間のほうが長くなってしまうと思いますが、決して妥協してはいけません。過去問の「復習」の部分をどれだけ細かくできるかが重要です。

不明点が多数ある場合は、mirunote受験対策オンラインのIMAT入試対策講座mirunote個別指導のオンライン家庭教師を利用するなどして、効率的に過去問演習を進めましょう。

IMAT過去問を活用する際の注意点

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IMAT過去問を利用する時には下記の3つの注意点があります。

  1. IMAT過去問の解答だけを暗記しない
  2. 復習はこまめにおこなう
  3. 他の問題に手を出す前に過去問を終わらせる

これらを守らないと、過去問の利用価値が下がってしまい、効率的な受験勉強ができないため、事前にこれらの注意事項を確認してから、過去問演習を始めてください。

それでは、1つずつ注意事項を解説します。

1. IMAT過去問の解答だけを暗記しない

過去問を何度も反復していると、問題を暗記してしまうことも珍しくないでしょう。実際、私自身も過去問を解き直して3周目ぐらいにはもう解答を暗記してしまっている問題もありました。

しかし、過去問を活用する際に重要なのは、問題の解法・解くのに必要な知識を習得することです。IMATでは一度出題された問題と全く同じ問題が問われてることはありません。

苦手科目・苦手分野の問題だからといって解答を覚えるのではなく、なぜそれが解答だと導けるのかというところを重点的に学習し、類題が出題された際にはそれらすべての問題が解ける状態にまで、過去問を何度も復習することをお勧めします。

ちなみに解答を覚えてしまったとしても、解法(なぜそれが解答なのか)を言えるまで、何度も反復して過去問に取り組みましょう。

2. 復習はこまめにおこなう

復習をすべて終えないうちに次の過去問を解くのはやめましょう。これは私自身がやりがちなのですが、復習は過去問を解いた際の記憶が残っている間におこなう方が圧倒的に効率が良いため、次の過去問を解き始める前に、すべて復習を終えてしまいましょう。

復習する問題を溜めてしまうと、復習が雑になってしまったり、問題を解いた際にどこが分からなかったのかを忘れてしまう場合もあります。

正直、60問(年度によっては80問)の復習をするのは場合によっては1日以上かかることもありますし、日本語解説などを利用しない場合は、基礎から勉強する場合には1週間程度、復習に要することもあるかもしれません。復習は退屈かもしれませんが、過去問演習の要は「復習」にあります。

「その問題がなぜ解けなかったのか」を分析し、解けなかった理由を明確にした上で、復習する。知識が抜けていたのであれば、関連する知識・解法パターンの確認・習得をmirunoteのオンラインコースや各種教材を利用して復習するなどして、次に類題が出題された際は解けるようにする。

こういう流れを通して、日々こまめに復習することをオススメします。

3. 他の問題に手を出す前に過去問を終わらせる

IMATの過去問はそこまで量があるわけではなく、残しておいても意味がないため、先に解いてしまうことをオススメします。

他の記事でも何度も述べているように、IMATでは2023年度入試から問題の作成機関が変わり、毎年、出題傾向や出題パターンに偏りがあり、いまだに方向性が定まっていません。また、最近のIMATの入試問題は、IMAT2022以前(入試問題の作成機関が変更になる前)とも異なるため、試験直前に練習として解く意味は全くもってありません。

そのため、過去問は入試直前まで残す必要がないため、難易度や出題傾向・出題パターンの把握のために、他の教材で演習問題を解く前に過去問をすべて終わらせておくことを強く推奨します。

まとめ:IMATの過去問演習をおこない、受験勉強を本格的にスタートしよう

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今回は、IMATの過去問の入手方法と2位合格者の過去問の活用方法をまとめました。

IMATにおいて、過去問演習は今後の受験勉強の方針を決める上で重要となるため、IMATの受験を極めた時点で是非とも解いてほしい問題です。過去問演習だけでIMATに合格できるというのは過言ですが、過去問演習をやらない受験生より圧倒的に点数を伸ばせるのは、すでに実証済みです。

過去問演習をする際は、IMAT過去問(mirunote版)と解答用紙、IMAT日本語解説をすべて用意してから、注意点を守りつつ、2位合格者が推奨するIMAT過去問の活用方法を利用しながら、受験勉強を開始してください。過去問が全く解けない、受験勉強をどう進めていいか分からない場合は、mirunote留学のオンライン相談やmirunote個別指導のオンライン家庭教師などを利用するのもオススメです。

今回は、以上です。